12月6日、WordPress5.0がリリースされました。 今回のリリースは主に、エディタの変更が大きなアップグレードとなります。 「えぇっ!全然違う画面になってる!どう使うの?!」 と、投稿画面のUIや使い方も大幅に変わり、そんな風に戸惑う人も多いようです。このアップグレードは良くないのか?という意見など様々です。そんなWordPress5.0の大幅アップグレードについて、気をつけるべき事などを少しまとめましたので参考にしていただけたらと思います。
目次
メイン機能はブロックUIの「Gutenberg(グーテンベルク)」
一番大きく変更があったのはエディタです。見た目、使い方もガラッと変わっています。
今までのエディタとは違い、様々なブロック(要素)を追加して記事を書いていく形になっています。本文だけでなくタイトルや画像も同じように追加していきます。旧エディタで編集していた投稿も、自動的にブロック化できるようになっています。
新エディタ、実際につかってみました!
ブロックを選択して追加していくので慣れれば便利だと思います。ブロックの種類も多く、簡単にSNSも埋め込みができます。旧エディタで書いた投稿も、ブロック化したものをそのまま更新しても崩れることはありませんでした。CSSでいろいろ調整して書いている人でも、一応HTMLでの編集もできるので今までやってた事が出来ない!ということは、無いようでした。
今回のアップグレードで注意すべき環境
更新されていないプラグインがある
古いプラグインで数年更新していないものや、すでに開発が終わっているものには気をつけたほうが良いようです。動作しなかったり、エラーになったりする可能性があり、セキュリティ的にもリスクが高いといえます。
古いクラッシック向けのプラグインを使用している場合は、不具合が出る可能性があるので注意したほうが良いでしょう。
更新されていないテーマがある
古いテーマや開発が終わっているテーマでは、アップグレードするには十分なテストが必要でしょう。メンテナンスされていない、最新に対応していないテーマは、プラグイン同様セキュリティ的に危険です。
レンタルサーバーで自動アップグレードされる
WordPressのアップグレードが自動的に行われてしまうレンタルサーバーがあります。しらないうちにサイトに影響がでていたりするので気をつけましょう。
トラブルを少しでも回避するために知っておくべき3つのこと
1.ClassicEditorプラグインを事前にインストール
今までどおりの画面で編集を行いたい場合は、「ClassicEditor」プラグインをインストールすることをおすすめします。プラグインを新規追加し、事前に有効化しておけば、アップグレードしても旧エディタを使用できます。しかし、このプラグインのサポートは2021年までの予定のようです。将来的には今回の新エディタ「Gutenberg」がエディタとして残るため、すこしずつ新エディタも使っていくほうが良さそうです。
【公式サイト】Classic Editor Plugin Support Window
2.メジャーアップグレードの時はセキュリティリスクが高い
メジャーアップデートをした場合は、不具合やバグがまだ多い時期です。なので、攻撃を受けたり不安定になったりする場合が多々あります。ビジネスでのWordPress利用の場合は攻撃や不安定な状態は避けるために、いくつかマイナーアップグレードされた後のアップグレードをおすすめします。
しかし、「ずっとアップグレードしないほうが良い!」という訳ではなく、プラグインやテーマの更新、PHPのバージョンが上がっていく事があるので、WordPressのバージョンも最新にしていくとこが良いかと思います。
3.アップグレードする場合は必ず事前にバックアップをとる
アップグレード後に、プラグインがおかしくなったり、デザインが崩れてしまったという場合にすぐ復元する必要があります。復元できるようにしておくことは、重要です。アップデートだけでなく、他のミスや障害の場合にも備えておくことをおすすめします。バックアップするためのプラグイン等もあるので、活用していくと便利そうです。
今回はWordPressがさらに発展するためのアップグレード
Gutenberg では3つのステージが計画されています。WordPress 5.0 への同梱を予定している最初のステージの目標は投稿の編集体験とブロックの実装で、このフェーズではコンテンツ第一主義を唱えています。
こう書かれているとおり、今回のアップグレードは先を見据えてのアップグレードのようです。Gutenbergは、まだこの先第2フェーズ・第3フェーズがあります。今回、違和感を覚えた方は沢山いるかと思いますが、WordPressはさらにツールとしての進化をしていくと考えれば、先は長く、ユーザー側も受け入れていく事が必要です。
Welcartへの影響について
Welcartは、今回のアップグレードからの影響はありません。
プラグイン等の対応を気をつけましょうというお話を書きましたが、アップグレードすると投稿のエディタは新エディタにかわりますが、Welcart内にある商品情報編集画面は旧エディタの状態のままです。入力の表示・機能の影響等はありませんので、今までどおりお使いください。