昨年12月リリースのWelcart 2.4.0 で、「構造化データ機能」が実装されました。 構造化データ機能は、有効にすることによってさまざまな恩恵を得ることができるのですが、有効にした瞬間フロントや管理画面のどこかに変化が現れる、というわけではありません。そのため、一体何のための機能なのか疑問に思っている方も多いのではないかと思います。
そこで、今回は構造化データ機能について詳しく解説していきます。
目次
そもそも構造化データって?
構造化データとは、検索エンジンがWebページの内容を把握しやすいように、ページ内の各構成要素に識別のための目印(タグ)を付けたページデータ のことです。
例えば、ネットショップの商品ページはさまざまな構成要素から成り立っています。 商品画像や価格、商品説明、時には商品レビューなどなど…。これらがそれぞれ、説明もなく雑然と並んでいるだけだと、検索エンジンはページのどこにどんな情報が記載されているかを正しく認識できないことがあります。(というのも、検索エンジンはテキストを意味のある文章ではなく、ただの文字(記号)の羅列として認識しているためです。)そこで、商品ページの各構成要素———商品画像や価格、商品説明にそれぞれ、「この画像は商品画像ですよ」「ここには価格が書いてありますよ」「ここには商品説明が書いてありますよ」といった目印(タグ)を付けてあげます。 すると、検索エンジンはこの目印を頼りに、Webページから適切に情報を拾い上げることができるようになります。 これが構造化データの主な目的です。 つまり、構造化データとは、検索エンジンに自分のWebページの情報をより的確に拾ってもらうための施策 なのです。
構造化データのメリット – 導入するとどうなるか?
検索エンジンにWebページの情報をより的確に拾ってもらえるようになる
前述の通りです。 ページ内各コンテンツへのタグ付け(構造化マークアップ)が適切に行われていれば、検索エンジンはWebページから的確に情報を拾い出せるようになります。 そして、このメリットは2つめのメリットにもつながります。
検索結果のリッチ化につながる
構造化マークアップが施されているページは、検索結果に表示される際に「リッチスニペット」が適用されることがあります。 「スニペット」とはページ名の下に表示される要約文のことです。通常はこんなふうに表示されますが…
リッチスニペットが適用されると、ちょっぴりリッチな表示に! 要約文以外に、ページ内に記載されている情報が分かりやすく表示されるようになります。リッチスニペットが適用されていないサイトと比較すると、検索結果一覧での表示が目立ちやすくなるため、クリック率増加も期待できます。
Welcartの構造化データ機能とは?
検索結果でアドバンテージを得るためには欠かせない構造化データ。 しかし、構造化データを導入するためにはページのHTMLにひとつひとつ構造化マークアップを行っていく必要があります。 Welcart に新しく実装された機能「構造化データ」は、この面倒な構造化マークアップの作業を自動化してくれます。
Welcart の商品詳細ページを自動で構造化マークアップ!
「構造化データ」機能を有効にするだけで、Welcartのすべての商品詳細ページが自動でマークアップされます。 マークアップが完了すると、Google の検索結果にリッチスニペットとして商品データ(売価・在庫情報等)を表示できるようになります。
「構造化データ」機能を有効化するとどうなる?
実際にWelcart の「構造化データ」機能を有効にし、リッチスニペットが適用された場合、このような表示になります。 「構造化データ」機能無効時と比べると、商品価格やその他の商品情報が表示され、スニペットの情報が通常より充実化しているのが見て取れると思います。
「構造化データ」機能の設定方法
「構造化データ」機能の設定は Welcart Shop > システム設定 > 拡張機能 より行います。 「構造化データ」の設定を開き、「構造化データ」の項目で「有効にする」を選択して設定を更新するだけで自動的に商品詳細ページが構造化マークアップされます。
※「標準設定」の項目では、SKUを複数擁する商品の場合、どのSKU売価を代表として採用するかを設定します。リッチスニペットが適用された場合、ここで選択したSKU売価が表示されます。
4.まとめ
構造化データについてまとめると、検索エンジンに最適化するように特殊なマークアップを行ったページデータということになります。そして、Welcart の新機能「構造化データ機能」では、全ての商品ページを自動で構造化マークアップすることが可能です。 Welcartの構造化データ機能は、Welcart Shop > システム設定 > 拡張機能 からワンクリックで有効にすることができます。近年Web業界で注目が集まっている構造化データ、この機会に導入してみてはいかがでしょうか。