検索エンジンに正確に情報を伝える「構造化データ」は、検索結果の評価向上などさまざまなメリットをもたらします。
Welcartにも商品情報を構造化データとして出力する機能があり、適切に活用すればショップサイトの集客力アップが期待できます。
この記事では「構造化データ」とは何なのか、Welcartの構造化データ機能をどのように使えば良いのかを詳しくご紹介します。
目次
構造化データ機能とは?
検索エンジンに情報を正しく伝えるための仕組み
「構造化データ」とは、ページ内のコンテンツを検索エンジンに対して“データ”として分かりやすく整理・提供する仕組みです。
たとえば商品ページには商品名、価格、在庫状況など多くの情報が含まれますが、検索エンジンからは通常“文章のかたまり”として認識されがちです。
しかし構造化データを導入すると、「商品名」「価格」「在庫状況」などが属性ごとにタグ付けされ、検索エンジンがより正確に内容を理解できるようになります。
ショップサイトにおけるメリット
- 検索結果のリッチ化
検索結果(リッチリザルト)で商品名や価格、在庫状況などの情報が表示されやすくなり、目を引きやすくなります。
通常のスニペット
適用されたリッチスニペット - アクセス向上が期待できる
商品情報が目立つ形で表示されるため、ユーザーが興味を持ちやすく、結果としてアクセス増が見込めます。 - 正確なインデックス登録
検索エンジンが内容をより正確に理解できるため、ページがスムーズにインデックスされる可能性が高まります。
リッチリザルトとは?
Googleが提供する検索結果の形式の一つで、価格や在庫などの詳細情報が表示される仕組みです。ユーザーはページを閲覧する前に、商品概要を素早く確認できます。Welcartの構造化データ機能
どこで設定するの?
Welcart 2.4.0以降から構造化データ機能が追加され、プラグインを有効化するだけで基本的な構造化データが出力されます。
バージョンやテーマによっては、「Welcart Shop」>「構造化データ」という項目で確認や細かな設定が可能です。最新のドキュメントや管理画面を確認してみてください。
すぐに見た目が変わるわけではない
構造化データは検索エンジン向けの設定であり、フロントや管理画面の見た目が劇的に変わるものではありません。
したがって、有効化した直後に「何も変わっていない?」と思うかもしれませんが、検索エンジン上では大きな効果が期待できます。
正しく設定できているか確認したい場合は、リッチリザルトテストや構造化データテストツールを利用してURLを検証してみてください。
動作確認の手順
テーマや他プラグインとの兼ね合い
構造化データはテーマやSEOプラグインなどでも独自に出力されるケースがあります。
- テーマ側で構造化データが組み込まれている
- 他のSEOプラグインで同様の設定をしている
こうした場合、Welcartが出力するデータと重複しないかチェックしましょう。重複が発生すると、検索エンジンがどの情報を優先すべきか混乱したり、エラーとして検出する可能性があるため注意が必要です。
Welcartが出力する商品の構造化データ例
Schema.org 属性 | 説明 |
---|---|
Product | Schema.orgの「商品」を示すタグ |
name | 商品名 |
image | 商品画像 |
productID | 商品コード(ID) |
sku | SKUコード |
price | 売価 |
availability | 在庫状態 |
リッチリザルトテストでの確認
- 構造化データを有効にしたページのURLをコピー
- リッチリザルトテストにアクセス
- URLを貼り付けて「テストを実行」
- エラーや警告がないかを確認
エラーがなければ概ね正しく構造化データが読み取られていると考えられます。警告があった場合でも表示上の問題に直結しないケースもありますが、できる範囲で修正しておくのがおすすめです。
構造化データを活用するコツ
商品データの充実
構造化データを設定しても、商品情報が不十分だと検索エンジンが取得できる情報も限られてしまいます。
- 商品名・商品コード
- SKUコード・価格・在庫状況
- 商品画像
- レビュー(ある場合)
など、入力できる情報はしっかりと登録しておきましょう。
レビューや星評価の活用
ECサイトでは、購入者のレビューや星評価が掲載されているだけで信頼度が上がります。
構造化データで「レビュー」や「星評価」をマークアップしておくと、検索結果に星や評価点数が表示される場合もあり、商品ページへのアクセス促進につながります。
まとめ
構造化データ機能を有効化しても表面的には大きな変化を伴わないため、最初は「本当に何か変わったの?」と思われるかもしれません。
しかし、検索エンジンがサイトを正確に理解できるようになることで、検索結果での表示が向上するチャンスを得られます。ショップサイトを運営されている方は、ぜひこの機能を有効活用し、商品情報をしっかり充実させてみてください。
構造化データが正しく設定されているかどうかは、Googleの公式ツールや検索コンソールなどを活用しつつ、エラーや警告の有無をチェックしましょう。必要に応じてテーマや他プラグインとの重複にも注意しながら設定を進めることが大切です。