複数のオペレーターで運用できるのはWebアプリの利点の一つですよね。 Welcartの管理画面も、複数のオペレーターで同時に作業を行うことができます。オペレーターの数に制限はありません。ただ、注意しなくてはいけない事がいくつかありますので、ご案内したいと思います。
同じデータを同時に編集しない
WordPressの投稿記事は、ユーザーAが記事を編集している時に、ユーザーBがその記事を編集することができなくなっています。これは、ユーザーが記事データを上書きしてしまわないようにするための制御です。
残念ながら、今のところWelcartのデータ編集ではそのような制御が入っていません。つまり、複数のオペレーターが同時に同じ受注データを編集してしまう可能性があります。この様な操作を行うと、発送済みにしたはずなのに、あくる日見たら未発送になっていたといったことが発生します。
この様なことが良く発生するショップの状況を確認してみると、受注編集画面を開きっぱなしにしているショップに多く発生するようです。その状況はこのような感じです。
- 朝一番、オペレーターAが受注データを開いて確認し、そのまま出荷処理に向かいます。
- その後、オペレーターBが別のPCで同じ受注データを開いて顧客情報を修正更新します。
- 午後、出荷処理を終えたオペレーターAが、その受注データを発送済みに更新します。
この操作では、オペレーターBが更新した顧客情報が無くなり、更新前の情報になってしまいます。 この様な形で、WelcartPayによる決済処理を行う事は非常に危険です。
上記の例では、別PCでの操作でしたが、同じPCでも複数のタブを開いて同じ受注データを編集するのは危険です。同じデータを同時に編集しないよう注意が必要です。
データ編集画面を開きっぱなしにしない
前述した運用で問題なのは、データ編集画面を開きっぱなしにしてしまう事です。これは、たとえ同時編集制御機能があっても、他の人が編集できなくなってしまいますので良くない行為です。 データ編集画面は、確認、更新が終わったら直ぐにリスト画面に戻るということを癖にしたいですね。
同時にたくさんのタブを開かない
ブラウザでは、別タブを開いて別ページを開くことができます。あるショップでは、その日の20件ほどの注文を、全て別タブで同時に開き、発送が終わるまで一日中開きっぱなしにしていました。
WordPressは、ログインチェックのため30秒に一度サーバーに通信を行っています。これは、開いているタブごとに行われていますので、20のタブで管理画面を開くと、30秒おきに20のアクセスが発生することになります。これはサーバーの負荷を上げることになりますのでお勧めできない操作です。また、同じデータを別タブで編集してしまうミスが発生する可能性も高くなりますよね。
業務効率を上げたいというのは十分わかるのですが、Webアプリというものがどういう性質なのかを良くわかっていないと、更新ミスを犯してしまう事になりますので気を付けましょう。